在宅復帰強化病棟
在宅復帰強化病棟のご案内
平成26年4月の診療報酬改定において地域包括ケアシステムが導入され、急性期から慢性期、介護から日常の生活支援まで患者さまの継続的な医療サービスの提供が行われる事になりました。
鳥取赤十字病院では「在宅復帰強化病棟(6西病棟:48床)」をご用意し、安心して退院していただけるよう支援して行きます。
一般病棟と在宅復帰強化病棟の違い
目的
一般病棟:
主に急性期治療(手術、化学療法、検査等)を行う病棟で、「治す」ことを目的としています。
在宅復帰強化病棟:
時間をかけて在宅復帰支援や介護施設への退院支援を行う病棟で、「自宅に帰って生活する」ことを目的としています。
診療報酬
一般病棟:
急性期入院基本料1を算定します。
在宅復帰強化病棟:
地域包括ケア病棟入院料2を算定します。
療養環境
在宅復帰強化病棟:
病棟内の設備は一般病棟と同じくデイルームもあり、Wi-Fi環境も整備されています。
状態が落ち着いた方が多く、一般病棟と比較して入退院も少ないため、落ち着いた病棟です。
在宅復帰強化病棟の2つの役割
役割1:PostAcute(ポストアキュート)
急性期治療を終了した後に,ひとりひとりの状況に合わせ可能な限りの自立支援を行い,在宅復帰や介護施設への転院をサポートいたします。病状をみながら、入院時、又は入院中に患者様、患者様家族の意向をうかがい在宅復帰強化病棟を利用します。
具体例:
【経過観察が必要な方】
症状は改善したが、もう少し経過観察が必要な場合に入棟
【ご自宅での生活に環境の整備が必要な方】
日常生活に不安を感じ、様子を見ながらご自宅へ帰る準備が必要な場合に入棟
【福祉施設等への入所準備中の方】
グループホームや介護老人福祉施設等への入所に向けて準備されている場合に入棟
役割2:SubAcute(サブアキュート)
急性期治療の対応までは必要がないと考えられる患者を受け入れます。また、家庭の事情などで一時的に在宅介護が困難になった場合に,短期入院をすることによって介護者をサポートする 「レスパイト入院」患者を受け入れます。
具体例:
【急性期治療の対応までは必要がない方】
高齢者の容態の悪化傾向、又は低栄養状態で心配になるような場合に入院
ADLやQOLの低下により栄養管理が必要な場合に入院
【レスパイト入院】
在宅療養中の患者で、在宅での療養が一時的に困難となる場合に入院