日本赤十字社 鳥取赤十字病院

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整形外科

外来担当表

診察
1診 髙橋 中澤 池田 髙橋
2診 倉信 倉信
3診 髙橋 池田 中澤

※初診は紹介のみ(月・水・金)

※火・木は再診のみ

 

整形外科について

鳥取県は人口構成の特徴と傾向より全国的にも高齢化率の高い地域となっています。整形外科の外傷においても高齢者の転倒による大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、胸腰椎の圧迫骨折など骨粗鬆症に起因した脆弱性骨折が多くなっています。とくに大腿骨近位部骨折の手術件数は骨接合術と人工骨頭挿入術を合わせて年間約150件の症例があります。また変性疾患では変形性関節症(股関節、膝関節)や腰部脊柱管狭窄症や頚髄症などの脊椎疾患も多く、とくに人工関節置換術は2017年度は年間100件をこえ県内でも有数の病院となっています。早期離床をはかるためリハビリを行っていますが、高齢者が短期間で自立した歩行能力を獲得することは並大抵のことではありません。当院では在宅復帰強化病棟を活用したり、医療ソーシャルワーカーを通して近隣の回復期リハビリテーション病院と連携をはかり、できるだけ早く在宅復帰できるよう努力しております。

医師紹介

第一整形外科部長
髙橋 敏明
たかはし としあき

外来担当日

月・水・木

専門分野

整形外科一般

所属学会

日本整形外科学会(整形外科学会専門医・リウマチ医・脊椎脊髄病医) 日本リウマチ財団(リウマチ登録医)

メッセージ

整形外科の疾患は四肢・体幹の広範囲におよび原因も外傷から加齢による変性疾患までさまざまです。患者さんの数が多いため、なかなか一人に十分な時間をとることができませんが、わかりやすく説明するように心がけています。


第二整形外科部長
岸 隆広
きし たかひろ

外来担当日

月・火・金

専門分野

膝関節疾患、スポーツ外傷・障害、人工膝関節置換術、整形外科一般

所属学会

日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会認定スポーツ医 日本スポーツ協会公認スポーツドクター 日本DMAT隊員 日本整形外科学会 日本整形外科スポーツ医学会 日本関節病学会 日本人工関節学会 西日本整形災害外科学会 中部日本整形外科災害外科学会 中国四国整形外科学会 関西関節鏡・膝研究会

メッセージ

整形外科は全身の骨、軟骨、筋、靭帯、神経など運動器の疾病・外傷を対象とする科ですが、その専門分野のひとつに「スポーツ医」があります。スポーツをしていてけがをしたり故障で困っている方の力になりたいと思っています。当院にはスポーツリハビリのスタッフもおりますし、またスポーツファーマシスト(薬剤師)に薬の相談をすることもできますので、スポーツ選手をトータルでサポートできる体制が整っています。


医師
中澤 一樹
なかざわ かずき

外来担当日

火・金

専門分野

整形外科一般

所属学会

日本整形外科学会


医師
池田 大樹
いけだ ひろき

外来担当日

水・木

専門分野

整形外科一般

所属学会

日本整形外科学会 中国四国整形外科学会 日本脊椎脊髄病学会

 

主な疾患と治療法

頚椎症・頚髄症・手根管症候群・肘部管症候群

症状

肩こりや首の痛みのほか上肢の神経の障害部位に対応した場所に痛みやしびれ、筋力低下を生じます。頚髄症では脊髄も障害されるためしびれは上肢だけでなく下肢にもおよび、進行すると箸がうまく使えない、ボタンがかけにくいなど手指の巧緻運動障害、さらに歩行障害や排尿障害がでることもあります。

検査

X線検査、MRI、CT、神経伝導速度

治療

神経の障害部位を診察および各種検査で絞り込み、まず内服薬(痛みどめ・ビタミンB12製剤)や装具療法で経過をみます。症状が進行して不自由を生じるときには神経の圧迫をとる手術を行います。

腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア

症状

腰痛や下肢のしびれや痛みを生じます。まれに排尿障害がでることもあります。腰部脊柱管狭窄症では少し歩くと下肢に痛みやしびれが出て歩けなくなるが、前かがみになってしばらく休むとまた歩ける間欠性跛行という症状がでます。

検査

X線検査、MRI、CT

治療

軽症の場合は投薬(痛みどめ・プロスタグランジン製剤・ビタミンB12製剤)で経過をみますが、痛みが強い場合にはブロック注射を行います。痛みの症状が改善しないときや間欠性跛行が強い場合には手術(除圧術・固定術)を行います。

骨粗鬆症

症状

閉経後の女性でとくに小柄でやせた人、ステロイドを長く服用している人に多いです。症状がない場合もありますが脊椎に骨折を生じると腰背部痛が出現します。また転倒など軽微な外傷により大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位部骨折など関連した脆弱性骨折の原因になります。

検査
  • X線検査、骨塩定量(腰椎・大腿骨)、血液検査・尿検査(カルシウム、リン、ビタミンD、骨形成・吸収マーカーなど)
治療

診断がつけば骨代謝調整薬(内服薬・注射剤)を開始します。定期的に骨量が増えているか検査を行い、投薬の内容を見直します。骨折に対してはコルセットやギプスなどの保存療法を行うこともありますが手術が必要になることもあります。

その他

肩関節周囲炎、ばね指(手指の腱鞘炎)、筋肉・腱疾患、軟部腫瘍など

スポーツによる膝、肘、肩、足首、腰などの痛み

症状

スポーツ選手の痛みには、捻挫、骨折、靭帯損傷などの「外傷」(いわゆる[ケガ])と、
使い過ぎによる野球肘、野球肩、疲労骨折、離断性骨軟骨炎、腱炎などの「障害」(いわゆる「故障」)とがあります。両者を合わせて「スポーツ傷害」と言います。

検査

X線撮影、MRI検査、CT検査

治療

スポーツに復帰することが目標であるため、まずリハビリなどでなるべく体にメスを入れない方法で治療を考えます。リハビリで柔軟性のチェックやフオームチェック、動作分析を行ったりします。しかし中には運動休止や、最終的に手術が必要になる場合もありますが、手術をする場合は関節鏡などを使用してできるだけ小さな創でできる方法を考えます。手術後もリハビリを行います。また当院にはスポーツファーマシスト(薬剤師)がいますので、飲んでいる薬が問題ないか相談することができます。

設備・スタッフ
  • 関節鏡手術器械
  • 日本整形外科学会認定スポーツ医
  • 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
  • スポーツリハビリスタッフ
  • スポーツファーマシスト(薬剤師)

実績

2018年度 2019年度

2020年度

脊椎・脊髄手術 19 26 12
人工股関節置換術 77 80 83
人工膝関節置換術 44 47 44

大腿骨近位部骨折
(人工骨頭挿入術+骨接合術)

168 144 139
骨接合術(上肢) 84 66 54
骨接合術(下肢) 40 45 57
膝前十字靱帯再建術 2 9 4
手根管解放術+尺骨神経剥離術 21 17 21
その他 168 149 132
手術総数 618 583 546