日本赤十字社 鳥取赤十字病院

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頭皮冷却装置のご案内

 抗がん剤治療に伴う脱毛の予防を目的に、頭皮冷却装置「セルガード」を導入いたしました。

 抗がん剤は、毛髪を含む体毛が脱毛します。最も影響を受けやすいのは前頭部と頭頂部で、かつら(ウィッグ)の使用が必要となったり、さらに治療後2年以上経過しても頭皮の回復が5割未満の患者さんが15%にのぼることが報告されています。

 このような抗がん剤による脱毛を抑えるために、頭皮冷却装置があります。頭にキャップ(帽子)をかぶり、冷却した液体を還流させ、頭皮の血管の収縮を起こすことにより、抗がん剤の毛包(毛の根本)へのダメージを最小限に抑えることができる装置です。

 

頭皮冷却の流れ

①冷却キャップの装着

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抗がん剤投与30分前より冷却開始

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抗がん剤投与中も冷却を持続

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抗がん剤終了後、約90分間冷却を継続

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⑤冷却キャップを外す


原則、抗がん剤の治療中は毎回行います。

*脱毛抑制効果はヘッドキャップの頭皮への密着度合が影響し、まだ個人差も見られます。頭皮冷却装置は、脱毛を完全に防ぐのではなく、程度を軽くして、毛髪の回復を早くする効果があるとご理解ください。

 

費用について

化学療法による脱毛を抑制するための頭皮冷却は、保険収載されておりません。
「医療サービス」として別途費用が発生いたします。

①使用料:6,050円(税込)/回

②初回治療時に個人用キャップの購入:1,980円(税込)

個人用のインナーキャップは、鳥取県の支援事業(補助金制度)が利用できます。

 

問い合わせ先:
外科外来 電話 0857-24-8111
*実施できる枠が限られております。詳細をご希望の方は、ご相談ください。