令和3年度 鳥取赤十字病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 636 | 172 | 122 | 192 | 272 | 542 | 1,133 | 1,706 | 1,511 | 581 |
2021年度に退院した患者数を、年齢階級別に入院時の年齢で10歳刻みで集計しています。
地域医療支援病院である当院は、幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しています。中でも60代以上の患者さんは全体の約7割以上を占めており、症状が重症化しやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
若年層では、骨折などの整形外科的な手術が必要となる患者さんが多くなっています。
また、小児科は平成29年度から医師を3人体制として小児救急により積極的に取り組み、前年度に引き続き20歳までの患者さんを多く診療していますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で小児科での感染症が極端に少なく例年に比べて少ない患者数となりました。
地域医療支援病院である当院は、幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しています。中でも60代以上の患者さんは全体の約7割以上を占めており、症状が重症化しやすい高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
若年層では、骨折などの整形外科的な手術が必要となる患者さんが多くなっています。
また、小児科は平成29年度から医師を3人体制として小児救急により積極的に取り組み、前年度に引き続き20歳までの患者さんを多く診療していますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で小児科での感染症が極端に少なく例年に比べて少ない患者数となりました。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎(人工呼吸、気管切開等なし) | 92 | 25.61 |
20.57 |
26.09 | 87.23 | |
060340xx03x00x | 胆管結石、胆管炎などの内視鏡治療 | 91 | 8.56 | 9.21 | 3.30 | 77.77 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 64 | 15.75 | 13.14 | 14.06 | 80.91 | |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)インスリン注射を伴うもの | 60 | 16.75 | 14.41 | 1.67 | 71.43 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍(気管支ファイバースコピーや生検法) | 47 | 3.72 | 3.30 | 2.13 | 73.68 |
誤嚥性肺炎は、呼吸器を専門とした医師による治療を行っています。また、胆管結石、胆管の手術治療は患者さんの侵襲の少ない手術として内視鏡的治療が行われています。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 |
平均年齢 |
患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050130xx9900xx | 心不全 | 54 | 23.43 | 17.35 | 3.70 | 84.83 | |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患の心臓カテーテル治療 | 31 | 7.77 | 3.06 | 6.45 | 71.77 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患などの経皮的冠動脈形成術 | 27 | 8.52 | 4.36 | 11.11 | 73.63 | |
050070xx9900xx | 頻脈性不整脈 | 21 | 19.14 | 6.85 | 0.00 | 77.95 | |
050050xx9920xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患の心臓カテーテル治療および血管内超音波検査 | 18 | 4.83 | 3.27 | 0.00 | 73.50 |
循環器科で最も多い症例は心不全です。平均年齢が80歳を超え、心不全以外の要因により平均在院日数が長くなっています。在宅復帰まで治療継続、リハビリのための転院を要する症例が多く、転院が決まるまでに日数がかかることが大きな要因です。
脳神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990301 | 脳梗塞 軽度(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)のSPECT検査 | 29 | 21.76 | 17.99 | 51.72 | 74.86 | |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) | 16 | 22.13 | 15.63 | 31.25 | 73.13 | |
010060x0990301 | 脳梗塞 軽度(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満)のSPECT検査 | 15 | 22.33 | 16.51 |
46.67 |
79.40 | |
010090xxxxx0xx | 多発性硬化症 | ー | ー | 14.19 | ー | ー | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) | ー | ー | 18.90 | ー | ー |
脳神経内科の入院患者数で最も多い疾患は脳梗塞です。いくつかの治療法や治療薬がありますが、それぞれにタイムウィンドウ(いわば制限時間)が決まっています。より良い治療のために、より早期の受診をおすすめします。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) | 126 | 4.15 | 5.83 | 1.59 | 0.91 | |
040100xxxxx00x | 喘息 | 126 | 5.40 | 6.24 | 0.00 | 2.16 | |
060380xxxxx00x | ウイルス性腸炎 | 85 | 3.14 | 5.53 | 0.00 | 3.80 | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | 50 | 3.40 | 4.78 | 0.00 | 1.94 | |
180030xxxxxx0x | その他の感染症(真菌を除く。) | 22 | 4.09 | 10.47 | 9.09 |
1.77 |
小児科における入院疾患の多くは、感染症とアレルギー疾患です。感染症では特に発熱や咳を伴う呼吸器疾患が多く、気管支炎や肺炎を発症すると呼吸が苦しくなり食欲も低下し、年少児では入院に至る場合があります。
近年、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などのアレルギー疾患が増えました。定期吸入薬などの登場で入院を要する気管支喘息患者は減少傾向にあります。
近年、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などのアレルギー疾患が増えました。定期吸入薬などの登場で入院を要する気管支喘息患者は減少傾向にあります。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx99080x | 肺の悪性腫瘍の化学療法(ラムシルマブ、ベバシズマブ) | 98 | 2.98 | 9.01 | 0.00 | 68.87 | |
060020xx99x7xx | 胃の悪性腫瘍の化学療法(ラムシルマブ) | 64 | 2.22 | 6.54 | 0.00 | 74.80 | |
060040xx99x70x | 直腸の悪性腫瘍の化学療法(パニツムマブ、セツキシマブ、レゴラフェニブ) | 57 | 3.42 | 4.34 | 0.00 | 70.84 | |
060035xx99x7xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍の化学療法(パニツムマブ、セツキシマブ、等) | 49 | 3.08 | 4.72 | 0.00 | 70.51 | |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍の乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術 | 48 | 10.48 | 10.15 | 0.00 | 67.75 |
結腸・直腸癌は増加傾向であり、手術に加えて化学療法を多く行っています。胃癌に対しても同様で、手術に加え、近年の薬物療法の進歩に伴い、多くの化学療法を行っています。肺の悪性腫瘍は大腸癌肺転移症例に対する化学療法症例が多くを占めています。乳癌疾患も多く、手術および薬物治療を多く行っています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折の人工骨頭挿入術 | 135 | 30.68 | 25.32 | 60.74 | 82.64 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む)の人工関節再置換術等 | 82 | 25.93 | 20.63 | 1.22 | 68.11 | |
070370xx99xxxx | 脊椎骨粗鬆症 | 77 | 25.60 | 21.19 | 61.04 | 85.58 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) | 38 | 23.55 | 19.34 | 44.74 | 79.37 | |
070230xx01xxxx | "膝関節症の人工関節再置換術等 " | 29 | 31.34 | 23.02 | 0.00 | 74.17 |
鳥取県の人口構成の特徴は、全国的にも高齢化率の高い地域となっています。整形外科においても入院症例数が最も多いのは高齢者の転倒による大腿骨近位部骨折です。大腿骨近位部骨折の手術件数は骨接合術と人工骨頭挿入術を合わせて年間多くの件数を実施しており、県内でも有数の病院となっています。早期離床をはかるためできるだけ早くリハビリを行っていますが、高齢者が骨折を受傷すると短期間で自立した歩行能力を獲得することは並大抵のことではありません。当院では医療ソーシャルワーカーを通して近隣の回復期リハビリテーション病院とも連携をはかり、なるべく在宅復帰できるようご提案させていただいています。
心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050210xx97000x | 徐脈性不整脈のペースメーカー交換術 | 12 | 7.92 | 10.24 | 0.00 | 84.00 | |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | |
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
心臓血管外科では多くの症例を外来で治療しており、入院症例として計上する症例は少なくなっています。ペースメーカー交換術は、基本的には脈拍が遅い患者さんの治療のため心臓にペースメーカーを植え込んでいるものです。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺悪性腫瘍の前立腺針生検法 | 111 | 3.03 | 2.50 | 0.00 | 69.97 | |
110070xx03x20x | 膀胱腫瘍の膀胱悪性腫瘍手術 | 59 | 9.31 | 6.86 | 0.00 | 72.12 | |
110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍の腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(ロボット支援機器を使用) | 28 | 14.07 | 11.63 | 0.00 | 68.50 | |
11022xxx01xxxx | 男性生殖器疾患の精索捻転手術等 | 27 | 7.52 | 3.77 | 0.00 | 32.93 | |
110420xx02xx0x | 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 | 25 | 4.68 | 3.99 | 0.00 | 78.92 |
2番目に多い症例は膀胱腫瘍に対して経尿道的に行う膀胱悪性腫瘍手術(TUR-Bt)と化学療法を併用した症例で、平均在院日数は約9日でした。患者さんの術後の痛みの軽減、早期回復を図りたいことから、開腹しない腹腔鏡を使った手術を積極的に行っている当科では腹腔鏡手術の症例ばかりが上位を占めており、特に前立腺悪性腫瘍の手術にはロボット支援機器を使用した腹腔鏡下前立腺全摘術を行っています。
がんの再発や転移、またはその予防を目的として行う化学療法も多く行っています。
がんの再発や転移、またはその予防を目的として行う化学療法も多く行っています。
産婦人科
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120090xx97xxxx | 生殖器脱出症の膣閉鎖術等 | 11 | 10.00 | 8.31 | 0.00 | 72.64 | |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常による子宮全摘術等 | - | - | 9.39 | - | - | |
12002xxx02x0xx | 子宮頚部異形成の子宮頚部(腟部)切除術 | - | - | 3.05 | - | - | |
120220xx01xxxx | 子宮内膜ポリープの子宮内膜ポリープ切除術 | - | - | 2.87 | - | - | |
120060xx01xxxx | 子宮筋腫等の子宮全摘術等 | - | - | 9.46 | - | - |
子宮筋腫は中年以降の女性によくみられる良性の子宮腫瘍です。当科では、自覚症状とMRIなどの画像診断を総合的に判断して、患者さんにとって最も適した治療法を選択するように心がけています。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 76 | 6.34 | 4.92 | 2.63 | 67.45 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 63 | 7.11 | 6.47 | 0.00 | 57.67 | |
100020xx010xxx | 甲状腺悪性腫瘍手術 | 47 | 11.66 | 8.19 | 2.13 | 61.19 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 終夜睡眠ポリグラフィー検査 | 33 | 2.00 | 2.03 | 0.00 | 58.30 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 31 | 7.97 | 7.84 | 0.00 | 21.19 |
めまい、急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍などの救急患者の入院が多く見られます。慢性副鼻腔炎は手術のための入院です。
睡眠時無呼吸症候群の終夜睡眠ポリグラフィー検査は1泊2日の検査を週2回実施しており、社会人の方が多い傾向にあります。
睡眠時無呼吸症候群の終夜睡眠ポリグラフィー検査は1泊2日の検査を週2回実施しており、社会人の方が多い傾向にあります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 52 | - | 45 | 88 | 28 | 37 | 1 | 8 |
大腸癌 | 10 | 19 | 47 | 69 | 26 | 206 | 1 | 8 |
乳癌 | 37 | 17 | 35 | - | 24 | 20 | 1 | 8 |
肺癌 | - | 11 | 19 | 39 | 12 | 19 | 1 | 8 |
肝癌 | 17 | - | - | - | 11 | 38 | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は消化器センターを設置しており、消化器系のがんが多いのが特徴です。早期胃がんでは内視鏡切除、腹腔鏡下胃切除、腹腔鏡、内視鏡合同手術にも取り組んでいます。大腸がんも多くの症例で腹腔鏡手術やロボット手術を行っています。乳がんは近年増加してきており、専門医師、認定看護師、薬剤師など他職種がチームを組んで患者さんの診療にあたっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 15 | 8.87 | 60.40 |
中等症 | 67 | 15.06 | 81.66 |
重症 | 20 | 22.10 | 88.00 |
超重症 | - | 28.33 | 90.00 |
不明 | - | - | - |
市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことであり、成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて集計しています。患者数は中等症が最も多く、重症度が上がるにつれて在院日数も長くなっています。患者さんは高齢者が多く、重症になるほど平均年齢は上がる傾向にあります。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 100 | 25.00 | 76.96 | 33.60 |
その他 | 25 | 24.00 | 80.04 | 9.60 |
脳梗塞では約34%がリハビリ病院へ転院されるため、平均すると3~4週間程度の入院期間となっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 61 | 1.48 | 6.79 | 1.64 | 76.25 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 51 | 1.94 | 10.18 | 7.84 | 77.45 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 41 | 0.85 | 7.85 | 0.00 | 73.29 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 36 | 25.83 | 25.92 | 61.11 | 85.19 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 | 32 | 4.00 | 4.41 | 3.13 | 78.28 |
内視鏡的乳頭拡張術は総胆管結石の除去に際し行われる治療であり、胆管結石、胆管の手術治療は患者さんの侵襲の少ない手術として内視鏡的治療が行われています。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 27 | 3.81 | 8.37 | 11.11 | 76.67 | |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 16 | 5.31 | 12.81 | 0.00 | 83.88 | |
K596 | 体外ペースメーキング術 | 15 | 1.2 | 3.2 | 0.00 | 63.13 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 11 | 0 | 12.91 | 0.00 | 73.27 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | - | - | - | - | - |
循環器科では虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術といった心臓カテーテル治療を行っています。心臓カテーテル治療は腕や足の血管から心臓まで管を通して狭窄した冠動脈を拡張する治療法です。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 82 | 1.63 | 5.85 | 1.22 | 66.37 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 40 | 3.93 | 14.55 | 2.50 | 72.28 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 37 | 0.46 | 4.24 | 0.00 | 39.38 | |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 28 | 1.89 | 3.68 | 0.00 | 65.07 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 25 | 2.20 | 6.92 | 0.00 | 70.84 |
全体的に癌の手術で最も多いのは乳癌の手術です。乳癌は近年増加傾向で、今後さらに増加することが予想されます。乳癌についで結腸癌手術を多く行っています。9割程度の手術は腹腔鏡下に行っています。手術創が小さく低侵襲で、術後の回復も早いです。また、直腸癌に対してはロボット支援下手術を行っています。多癌以外の手術では胆のう結石症や急性胆のう炎の手術が多く、ほぼ全例を腹腔鏡下手術で行っています。
また、急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術も多く行っています。
また、急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術も多く行っています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術 肩、股、膝 | 124 | 2.35 | 24.67 | 4.03 | 69.28 | |
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 97 | 3.86 | 25.71 | 58.76 | 83.20 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術 肩、股 | 44 | 5.34 | 24.20 | 63.64 | 82.41 | |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 | 32 | 2.72 | 14.31 | 0.00 | 61.38 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕、下腿 | 22 | 1.82 | 5.68 | 0.00 | 47.27 |
整形外科の手術では平均年齢から高齢者の骨折が多いことが分かります。加齢に伴い骨粗鬆症が原因で起こる大腿骨の骨折に対して、プレート固定を行ったり、人工骨頭挿入を多く行っています。手術後は自宅退院を目標にリハビリテーションを行い、医療ソーシャルワーカーを通して近隣の回復期リハビリテーション病院とも連携をはかり、なるべく在宅復帰できるようご提案させていただいています。
心臓血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 12 | 0.00 | 6.92 | 0.00 | 84.00 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
心臓血管外科では多くの症例を外来で治療しており、入院症例として計上する症例は少なくなっています。ペースメーカー交換術は、基本的には脈拍が遅い患者さんの治療のため心臓にペースメーカーを植え込んでいるものです。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 67 | 2.04 | 6.99 | 1.49 | 73.27 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 51 | 0.71 | 5.57 | 7.84 | 77.16 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) | 28 | 2.07 | 11.00 | 0.00 | 68.50 | |
K834-3 | 顕微鏡下精索静脈瘤手術 | 21 | 1.38 | 5.33 | 0.00 | 33.90 | |
K841-21 | 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの | 21 | 2.86 | 8.00 | 0.00 | 72.57 |
膀胱悪性腫瘍手術は膀胱に対して行う悪性腫瘍手術です。尿道から内視鏡を挿入して腫瘍を切除します。開腹に比べて患者さんの体に負担の少ない治療法です。
さらに使用する潅流液が電解質溶液(電気伝導性を有する溶液)の生理食塩水なので、合併症のリスクは大幅に減少します。
次に多いのは、平成26年9月より開始した、ロボット支援機器(内視鏡手術用支援機器)を使用した腹腔鏡下前立腺全摘術です。
さらに使用する潅流液が電解質溶液(電気伝導性を有する溶液)の生理食塩水なので、合併症のリスクは大幅に減少します。
次に多いのは、平成26年9月より開始した、ロボット支援機器(内視鏡手術用支援機器)を使用した腹腔鏡下前立腺全摘術です。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8654 | 子宮脱手術 腟壁形成及び子宮全摘術(腟式、腹式) | 10 | 2.00 | 6.90 | 0.00 | 73.00 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | - | - | - | - | - | |
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | - | - | - | - | - | |
K872-32 | 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 その他のもの | - | - | - | - | - | |
K877 | 子宮全摘術 | - | - | - | - | - |
子宮全摘術の場合、手術前日に入院し、術後6日目に退院で合計8日間の入院を標準としておりました。ただし、新型コロナウイルス対策のため、現在は前々日入院としております。
耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) | 42 | 2.21 | 4.21 | 0.00 | 58.07 | |
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 39 | 1.51 | 6.82 | 0.00 | 25.72 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 29 | 1.83 | 3.76 | 0.00 | 61.17 | |
K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 | 22 | 1.77 | 6.91 | 0.00 | 59.14 | |
K331 | 鼻腔粘膜焼灼術 | 20 | 0.55 | 1.85 | 0.00 | 73.10 |
従来は小児に対する口蓋扁桃摘出術が圧倒的に多く行われていましたが、手術適応が厳密になり、減少傾向です。内視鏡下鼻・副鼻腔手術は、患者さんの身体への負担が軽減されたことと、喘息に合併した難治性の副鼻腔炎が増加していることにより、今後も徐々に増加してくると思われます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 16 | 0.23 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 25 | 0.36 |
異なる | 19 | 0.28 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 42 | 0.61 |
異なる | - | - |
播種性血管内凝固は、感染症などによって起こる全身性の重篤な病態です。
DPC病名(最も医療資源を投入した病名)と入院契機病名(入院する契機となった病名)が異なる場合として挙げられるのは、癌や感染症で入院後も全身状態が悪化して播種性血管内凝固や敗血症といった重症な病態になってしまった症例です。
手術・術後の合併症は、どのような術式でも、どのような患者さんでも、一定の確率で起こりうるもので、医療ミスとは異なります。
DPC病名(最も医療資源を投入した病名)と入院契機病名(入院する契機となった病名)が異なる場合として挙げられるのは、癌や感染症で入院後も全身状態が悪化して播種性血管内凝固や敗血症といった重症な病態になってしまった症例です。
手術・術後の合併症は、どのような術式でも、どのような患者さんでも、一定の確率で起こりうるもので、医療ミスとは異なります。