鳥取県東部で初! ダヴィンチで膀胱全摘手術を実施しました
9月10日鳥取赤十字病院にて、鳥取大学と協同で、鳥取県東部初となる手術支援ロボットダヴィンチを用いての膀胱がんの膀胱全摘手術を行いました。
当院における膀胱全摘手術は、2015年3月腹腔鏡下での実施を開始し、それ以前は開腹下で実施していました。ロボット支援下での手術は、2018年4月より保険収載されていましたが、その難しさにより県内では鳥取大学でのみ行われていました。当院では、昨年の膀胱全摘手術実績が11件であり、今年5月にロボット支援手術での施設基準を満たすことができたため、今回初の実施をすることができました。
今回の手術は、日本トップレベルの手術技術を誇る鳥取大学の武中 篤教授と森實 修一講師の指導の下行われました。手術時間は約9時間、出血量60cc(各手術における出血量の目安:開腹手術400-1500cc、腹腔鏡手術100-600cc、ロボット支援手術50-400cc)、患者さんの術後経過は順調です。
ダヴィンチは、肉眼の10倍という良好な視野と、人間の手より高い関節自由度があるため、より繊細で緻密な手術が可能です。また、手術の傷が小さいため出血量が少なく、患者さんの身体的負担が少ないので、術後の回復が早く早期の社会復帰が可能となっています。
当院では10月にも、鳥取大学の指導の下、ダヴィンチでの膀胱全摘手術を予定しており、今後も患者さんの負担の少ないロボット支援下での手術を継続していきたいと考えています。