日本赤十字社 鳥取赤十字病院

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関節リウマチと新型コロナについてvol.4(2021年4月)

コロナワクチンについて

・リウマチ患者さんがコロナワクチンを接種した際、特別に副反応を起こしやすいという情報はありません。

・「コロナに感染した場合の危険性」は、「ワクチンの副反応の危険性」を大きく上回ると考えられ、ワクチンの接種が推奨されています。

・ワクチン接種によりコロナにかからなくなるわけではありませんが、重症化の危険性はかなり抑えることが期待できます。

・同居者等、生活環境が近しい方にもワクチンを接種していただくのが理想的です。

 

コロナワクチン接種時のリウマチの薬について

・アメリカリウマチ学会から以下のガイダンスが出ています。

・大半の方はガイダンス通りで良いですが、最終的には個々の治療状況に応じて判断することになります。ご不明な点があれば、お尋ねください。

 

 ✔通常通りで良い薬:アザルフィジン、プレドニン、レミケード、エンブレル(エタネルセプト)、ヒュミラ、シンポニー、シムジア、アクテムラ、ケブサラ

 ✔接種後1週間休薬が望ましい薬(1回目、2回目の接種とも):リウマトレックス(メトトレキサート)、ゼルヤンツ、オルミエント、スマイラフ、リンヴォック、ジセレカ

 ✔1回目接種の1週間前~1週間後まで休薬が望ましい薬:オレンシア(2回目の接種時は休薬不要)

 ✔アメリカリウマチ学会からのガイダンスはないが、通常通りで良いと思われる薬:プログラフ(タクロリムス)、リマチル(ブシラミン)

 

追記

・以下のガイダンスは暫定的なものであり、今後変更される可能性があります。

・過去の「関節リウマチと新型コロナについて」と併せて、鳥取赤十字病院のホームページ(ホームページトップ → 診療科 → リウマチ科(リウマチセンター))にも搭載しておりますのでご参照ください。