特色・対応疾患

 

概要

臨床の先生方の要求に応えるべく、精密、正確、迅速な検査結果を提供するよう努めております。ここ最近は、医学の発展に伴い検査技術も格段の進歩を 遂げてまいりました。当院検査部においてもこれらの技術革新に乗り遅れないように検査技術の習得、検査方法の改良など血液検査、生化学・免疫血清検査、一 般検査、輸血検査、微生物検査、生理機能検査のそれぞれの部門が日々弛まぬよう努力を続けております。これもひとえに患者様の健康に役立つ検査部であり続けたいと願っているからであります。
検査部の業務内容を臨床の先生方、患者様に知って頂き、365日昼夜を問わず行っている臨床検査を有効に活用して頂くことで、日常診療の質向上に繋がれば、われわれ検査部に働くものとしてなにものにも代えがたい喜びであります。

 

部門紹介

血液検査

img01_1

血液は全身に酸素や栄養素を供給し、二酸化炭素や老廃物を体外に排出する働きを持っています。また、細菌やウイルスなどの異物を排除したり、傷口からの出血を止めるなど生命維持に重要な役割を担っています。 血液検査では、血液中の細胞数の算定や形態検査、止血にかかわる凝固・線溶検査などをおこなっています。

 

《 血液一般検査 》

■ 血算

抗凝固剤入りの血液を用い、自動血球分析計数装置で測定します。

 

〔測定項目〕

WBC 白血球数
RBC 赤血球数
Hb ヘモグロビン
Ht ヘマトクリット
MCV 平均赤血球容積
MCH 平均赤血球ヘモグロビン量
MCHC 平均赤血球ヘモグロビン濃度
RDW 赤血球粒度分布幅
Plt 血小板数
MPV 平均血小板容積
Ret 網赤血球数

 

■ 血液像

血液中の白血球、赤血球、血小板の形態、幼若細胞や異常細胞の出現の有無などを顕微鏡で観察する検査です。細胞の色や大きさ、核の特徴から成熟白血球を好 中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球などに分類し、その割合を調べます。自動血球分析計数装置と併用して検査をおこなっています。

 

《 凝固線溶検査 》

外傷により出血すると、血液凝固による血栓が生じて止血します(凝固)。一方、血栓形成が過剰に進行すると血栓を溶かす機能が働きます(線溶)。この凝固と線溶のバランスを調べるのが凝固線溶検査です。

 

PT プロトロンビン時間
APTT 活性化部分トロンボプラスチン時間
Fib フィブリノーゲン定量
ATIII アンチトロンビンIII
HTT ヘパプラスチンテスト
FDP 血中フィブリノーゲン分解産物
D-Dimer Dダイマー

 

■ 出血時間

ランセットで耳朶に切創をつくり出血が自然に止まるまでの時間を測定することによって、血液凝固作用の持つ血小板の機能と毛細血管の状態を検査します。

 

生化学・免疫血清検査

当院で測定するほとんどの検査は緊急対応しています。
約30~60分で検査結果を報告しています。
生化学・免疫血清検査は化学反応、酵素反応、抗原抗体反応などを用いて血液、髄液、尿、穿刺液中の成分(糖、蛋白、脂質、電解質、ホルモン)を自動分析機、各種の分析装置、用手法にて測定を行います。
また、アレルギーの原因である特異的IgE抗体の測定も行っており、診察前検査に対応しています。特異的IgE抗体の測定は、アレルギー疾患の原因アレルゲンを検索する上でとても有力な検査です。

 

img02_1

img02_2

 

一般検査

一般
いちばん苦痛を感じない、おしっこ(尿)の検査には、いろいろな病気の情報が含まれています。
例えば、糖尿病、腎臓病などが見つかることもあります。
主に尿の成分を検査する部門です。他に、大腸がん検診の便に血が混ざっていないか等も調べています。また、呼気によるピロリ菌の検査も行っています。尿定 性分析器、便潜血分析器、呼気分析器を駆使して、より早く正確な報告を出すように勤めています。

 

輸血検査

img04_1

輸血とは出血や病気あるいは治療により減少した血液成分を補うために行う補充療法です。
輸血の実施については、医師から患者様またはその家族が理解できる言葉で、十分に説明し、同意を得た上で同意書を作成し行われます。
輸血検査は安心安全な輸血を行うために必要不可欠です。
当検査部では血液センターとの連携で輸血を行うまでの血液の供給から専用冷蔵庫を用いて輸血用血液を安全に管理しています。
また、輸血については患者様の血液を使って、血液型検査をはじめ、血液型の特殊な抗体を調べる検査、さらに血液センターより供給された血液製剤の適合性の検査も実施しています。
当院では、このような輸血全般の検査を行うことで輸血に対しての安全性は極めて高いものとなります。 尚、日本赤十字社による最新の輸血情報を得て、輸血に対する副作用管理、感染症、アレルギーなどの対応も24時間迅速に行える体制を整えています。

 

微生物検査

微生物

細菌感染を疑って、喀痰、尿、便、膿、血液、穿刺液・・・いろんなものが検査に出されます。
提出された検体を培養し、感染症の原因となる菌の性状を調べ、菌名を同定します。
そして適切な抗生剤を使用する為に薬剤感受性試験を行います。
より正確に臨床に生かされる結果を提供する為に、自動分析機器とデータ管理システムを導入しています。
院内感染で問題となるMRSA、緑膿菌、セラチア菌などの検出状況報告等を行い院内感染対策の一端を担っています。
時間のかかる微生物検査ですが、抗酸菌染色、グラム染色は短時間で報告可能です。迅速緊急検査として行っています。

 

生理機能検査

生理機能検査は患者様からの生体情報を検査する部門です。患者様の体から発生している微弱な信号を波形化して評価する検査や、超音波で体内の様子を画像として診断する検査などさまざまな生体検査をおこなっています。
1階の売店横の通路を入ると、受付が「心電図室」と「超音波室」にわかれます。
「心電図室」で行っている心電図検査は胸と手足に電極を装着して3~5分で終了する簡単な検査です。心電図はいろいろな不整脈あるいは心筋梗塞などの診断 に役立ちます。そのほか、動脈硬化の程度を調べる血圧脈波検査(写真・左)、肺活量などを調べる肺機能検査、脳から出る微弱な電気活動を記録する脳波検査 などを行っています。
「超音波室」では腹部(肝臓、胆のう、すい臓などの臓器)、頚動脈、乳腺、甲状腺、心臓などの超音波検査を行っています(写真・右)。超音波(人の耳に聞こえない音波)を利用していますので痛みもなく、安全性の高い検査です。
患者様によって検査内容が異なり、お待たせする事もあると思いますが、わからないことがありましたら気軽にお声をかけて下さい。
安心して検査を受けていただけるようスタッフ一同が心がけています。

img06_1

img06_2